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いつでもBom Apetite!

ぬか漬け元年

2017/04/16 11:45 作りおき

 ぬか漬けと言えば、思い出すのは父方・母方の両祖母である。もう何十年も使い続けてきたぬか床の入った甕を床下収納や土間からよっこらしょと重たそうに持ち上げて、1日に1回、底からかき混ぜる。あるいはぬか床から茄子を取り出し、切れ込みにへばりついたぬかを丁寧にしごき落としながら、丁度良い塩梅、良い色合いに漬かってる、とつぶやく。それは年季の入った、経験豊富な主婦の手つきであり、勘である。私のようなひよっこ主婦には、到底手を出すことのできない憧れの世界である。


 ……と思っていたのだが、1月の私の誕生日に、妹からぬか漬けキットをもらった。箱には「初めての方でもお家でカンタンに美味しい’ぬか漬け’がつくれます」などと書いてある。本当に?! 


 例の転職騒ぎやら引越しやらでなかなか試してみることができなかったのだが、何とか生活も落ち着き、自炊も再開し、それではぬか漬けを作ってみましょうという気持ちになった。


 使い方はカンタン、キットの中に入っている真空パックの乾燥ぬか(どうやら鷹の爪などもあらかじめ混ぜ込まれているようだった)に水を入れてぬか床を作り、そこに通常のぬか漬け同様、塩で揉んだ好みの野菜を漬け込んで、2~4日ほど冷蔵庫で保存するだけ。もちろん通常のぬか床を作る際に必ず行うという「漬け捨て」や、毎日ぬかをかき混ぜるなどの「お世話」も不要である。


 どれどれ、手始めに、冷蔵庫にあったキュウリとにんじんでも漬けてみましょうか。


 待ちに待つこと4日(嘘です、本当はほとんど忘れていた)、ぬか床から出てきたのは、適度にしんなりとしたキュウリとにんじん。試しに端っこをかじってみれば、漬かり具合・酸味・塩分ともに申し分なし。確かに初心者でも美味しいぬか漬けができた!


 俄然やる気がわいてきた私である。他の野菜も漬けてみよう、そのうち「食堂かたつむり」に出てきたりんごのぬか漬けにもチャレンジしてみよう、豆腐やカマンベールも美味しいらしい、できあがったぬか漬けはお夕食だけでなく、お弁当にも入れてみよう。水分が出てきたら干しシイタケを漬けると良いらしい、これも覚えておこう……。夢は際限なく広がる。


 このぬか漬けキット、説明書には4~5回を目途に繰り返し使えるとのことだったが、ユーザーの中には8カ月以上使用している人もいるらしい。お世話不要とのことだったが、少し気にかけてあげて、繰り返し長く使えたら嬉しい。


 憧れの自家製ぬか漬け生活が始まった。今度帰省したら、ぬか漬け博士の祖母にも、美味しく漬けるコツを聞いてこよう。

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