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いつでもBom Apetite!

タニシを食す

2017/08/06 11:41 お酒・おつまみ 旅行・お出かけ

 先日金沢へ出張に行った際、ふらりと金沢おでんの店に入り、カウンターでお刺身とおでんを肴に地酒を楽しんでいたら、地元民だという隣の席のおじさまに、「タニシを召し上がったことはありますか?」と尋ねられた。


 タニシって、あの、掃除を怠った水槽の壁に、いつの間にかびっしりとはり付いちゃっていたりする、黒くてちょっと気味の悪いあの生き物ですか?! 


 ……もちろん、食べたことはない。食べ物だとすら、思ったことない。


 するとおじさまは「まぁ試しに召し上がってみて下さいよ」と言って、カウンターの中に向かって「タニシひとつ」と声をかけると、大将が「あいよ」という返事と共に、カウンターに並んだ大鉢のひとつから貝の煮物のようなものを取り分けてくれた。


 見た目はツブ貝のようだが、これがあのタニシだと言う。あのタニシか……。広東省の海鮮料理専門店ではゲンゴロウの唐揚げが出てきた(食べていない)。山形に出張した時にはイナゴの佃煮が出てきた(これは食べた)。まぁいいや、食べられるって言うんだから食べてみよう。


 たぶん醤油や酒、みりん、生姜などと一緒に煮たと思われるこのタニシの煮物は、思いがけず臭みもなく、コリコリとした歯ごたえの、ふつうの「貝」だった。どんな風味かと身構えて口にしただけに、ちょっと肩すかしを食らった気分ですらある。


 調べてみると、タニシは味噌汁にしたり佃煮にしたりと、日本の一部の地域では郷土料理として親しまれてきたみたいだし、中国やベトナムなどでも、茹でたり炒めたりしたものが食されているようだ。知らなかった!


 蛇足だが、食用タニシについて調べるうちに、タニシ業界専門誌「月刊タニシ」というものまで発見。「月刊住職」以上に衝撃を受けたよ私は。


(注:「月刊タニシ」は創刊50年という触れ込みだが、実は広告会社が作成するフェイク雑誌らしい。何を広告したいのかは不明だが、タニシの増殖効果や水槽浄化作用などがあるという、過去の名盤を紹介していく音楽レビューや、タニシ漫画「最強巻貝伝説」などが連載されているのだそう。何だか興味をそそられるような、そそられないような……???)

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