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梅干しづくりキット

2021/06/26 11:04 作りおき お買い物 くらし

 ネットの情報サイトで、紀州の農家さんから直送される完熟南高梅で、おうちで梅干しを手作りできるキットというものがあると知り、思わずポチリとしてしまった(真夜中のネットサーフィンには注意が必要だ)。


 例年、5月~7月にかけて会社の仕事がひとつのピークを迎えるため、興味があってもなかなかチャレンジすることのできなかった梅仕事だが、今年は諸般の事情から、梅干しを漬けるくらいの時間は取れそうだった。


 でも、イチから材料を買い揃えて……というのも初心者にはなかなかハードルが高く、そもそも買い物段階で挫折するような予感がしていたところ、このキットと出会ったというわけ。



 キットは6月中旬に送られてきた。梅農家が漬け頃の完熟梅を収穫直後に送ってくれるシステムなので、予約段階では発送日が確定していないところがまた、何だか面白い。


 キットにはまるで桃のような良い香りを漂わせている梅のほか、国産の4種類の塩をブレンドしたというオリジナル塩、漬け樽、漬け樽用ステッカー、梅干しづくりの虎の巻、そしてなんと、梅のヘタを取るための爪楊枝まで……(一瞬ゴミかと思い、捨てそうになってしまった! 至れり尽くせりだ)。


 梅はキット着後3日以内に漬けてください、とあるので、週末にいそいそと作業をする。


 



 初心者だから、「虎の巻」に忠実にやってみましょう。


 梅を約38℃のぬるま湯で洗って~、


 キットの爪楊枝を使ってヘタ取って~、


 ……え、「ホワイトリカーで樽と梅を消毒」ですか? ホワイトリカーないな、すみませんがウォッカで代用させてください(←「虎の巻に忠実に……」ではなかったのですか?)。


 梅の実全体に塩を優しく揉み込んだら、最後にヘタを取った穴の中にもギュッと塩を詰めなさい、と。塩がこぼれないよう、ヘタを上にして樽の中に並べて……、


 「梅と同じ重さの重石(生米を入れたジップロックなど)をする」。えーとえーと、米はないので代わりに、ワインのボトルでスミマセン! (←「虎の巻に忠実に……」では……以下略)




 漬けてから3日ほどで、樽の中が梅酢で満たされた。あとは梅雨明け後に干すまで、先日仕込んだ味噌樽の隣で待機してもらいましょう。


 今回は塩分20%の、伝統的な酸っぱくて塩辛い梅干しを作っている。実ははちみつ梅など甘めの梅干しのほうが好きなのだが、どういうわけか急に、梅干し作り歴60年強(推定)の祖母の作る、眉間にしわが寄るような強烈な酸味の梅干しが恋しくなってしまって。


 90歳を過ぎ、会うたびに弱々しさが目立つようになった祖母、さすがにもう梅仕事はしないだろうなと思いつつ、「今年は梅干し作りに初挑戦したのよ」とメールしてみれば、「お祖母ちゃんも今日、庭の梅を漬けたところよ」と返信が。さすが梅干しマイスター、恐れ入りました。

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